1、女性の一生の体調変化
最古の病理理論を著したといわれる『黄帝内経』の素問第1巻の上古天真編では、女性の一生の体調変化を、7の倍数で論じています。
第1期 7歳
第2期 14歳 月経開始期
性ホルモンの作用によって、女らしさが出てきます。第二次性徴があらわれ、月経が始まる時です。
第3期 21歳 婚期
この時期は?腎気平均?といって生命力が全体にいきわたった状態で、女性として体力的にはピークに達します。この時期の女性は大多数の人が結婚をして新しい人生を歩み始め、第1回目の妊娠で出産し、子どもを育てていくという道を歩みます。
第4期 28歳 出産期
この頃になると「筋骨がかたくなる」と記されています。女性として生理的に絶頂期であるという意味です。とくに子どもを育てることに生きがいを持っている時期でもあります。
第5期 35歳
顔にしわができはじめ、抜け毛が少しずつ目立ち始めます。この時期には20歳台の無理や人工中絶などがたたって、さまざまな症状を訴える場合が多いようです。
第6期 42歳
顔のしわが増え、頭には白髪がちらほら見えてきます。この年齢の、とくに専業主婦といわれている人にとって、子どもが手を離れ、また夫も仕事で家のことなど振り向きもしなくなるこの時期は、主婦としてもさみしい時期であります。ここに夫婦間や子どもとの葛藤でストレスが生まれ、このストレスを上手に処理できるかどうかで、次の更年期での症状の軽重が決まってくると思われます。
第7期 49歳 更年期、閉経期
閉経の時期です。一般的にいわれている更年期に相当します。現代医的にも一番早くホルモンの働きが止まるのは卵巣であるといわれています。したがって卵巣から分泌される卵胞ホルモンの分泌量が低下してきます。
2、女性に多い病気
不妊症
不妊の定義は難しいですが、とくに避妊をしないで健全な性生活を送っているにもかかわらず、2年以上たっても妊娠しない場合は不妊症となります。不妊症の原因は女性にも、男性にもあり、また様々です。
妊娠中毒症
現代医学では妊娠初期における母体の内分泌環境の変動に心身症的因子が上乗せされた一種の過渡期的適応不全といわれており、精神心理的要素が大きくかかわっているようです。カルシウムの不足も大きな原因といわれています。
色白で、冷え症、貧血、低血圧、生理不順、生理痛があり、シミ、頑固な肩こりを持っていたり、医師から子宮発育不全や子宮後屈といわれている人が妊娠すると、妊娠中毒症になりやすいようです。
乳腺炎
授乳期に、乳腺内に乳汁がたまりおきる、炎症が原因です。
乳房がかたくなり、腫れます。熱を持ってうずくように痛みます。乳房を触るとしこりを感じる事もあります。
子宮筋腫
子宮の頚管粘膜の一部が異常に増殖したものであり、これは漢方的にみれば結合組織の増殖症候群に属しますので、証とみなされています。明確な症状は腹部のしこりです。子宮がこぶし大以上になると、お腹の上から触っただけで、しこりがわかります。過多月経や不正出血、筋腫の周囲と癒着があれば、激しい月経痛や下腹痛をともないます。
更年期障害
更年期(46〜55才)の頃から、卵巣機能が低下するようになります。それにより卵胞ホルモンなどが減少し、ホルモンバランスが崩れます。自律神経にも異常をきたし、心身に様々な症状があらわれます。それらの重度のものが、更年期障害です。