体の外部を切らずに子宮を通して胆嚢(のう)を摘出する新技術
2008-8-16/転載
体表部を一切切開することなく胆嚢(のう)を摘出する手術が、米ニューヨークプレスビテリアンNew York-Presbyterian病院/コロンビア大学メディカルセンターの医師らにより米国で初めて実施された。
この手術は、進行中の臨床研究の一環として試みられたもので、子宮後部を1インチ切開し、そこから体腔内に内視鏡を挿入して胆嚢を切除、摘出するというもの。NOTES(Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery:開口部からの経管的腹腔鏡手術)と呼ばれるこの手術は、従来の内視鏡手術に比べて痛みが少なく、回復が早く、目立つ傷がないなど、多数の利点があることが示されている。
コロンビア大学教授Marc Bessler博士は、今回の手術は、外科手術の侵襲性の低さにおけるこの15年の進歩の頂点となるものだと述べている。同チームは2007年4月、軟性(flexible)内視鏡を用いて、子宮のほか数箇所の体表部切開を通して女性の胆嚢を摘出する手術を実施して話題になった。今回の手術はこれをさらに進歩させ、体表部の切開を一切行わなかった。
この臨床研究では、胆嚢摘出のほかに虫垂切除や腹部検査、生検にもNOTESの利用を試みている。現在この手術は子宮を通してのみ実施されているが、将来的には口腔ないし直腸を通して、男性にも実施できるようになると思われる。NOTESは米ジョンズ?ホプキンス大学(ボルチモア)で開発され、ブラジルおよびインドで初めて実施されたとされている。
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